2024年の建築デザインのトレンドは、機能性や快適性、そして持続可能性に注目が集まっています。平屋建ての住宅が再び注目を集めており、省エネ技術の進化や「タイパ」「籠り」など、新しい空間利用のアイデアが登場しています。そこで今回は、そんな建築デザインのトレンドをご紹介していきたいと思います!
2024年のトレンドは「快適性と効率を高める住まい」
①依然として人気の平家
平屋建ての住宅は、今やすべての世代に人気で、とある住まい情報サイトが2023年に発表したトレンドワードは「平屋回帰」でした。流行はコンパクト平屋ですが、2024年も引き続き平屋の需要は高いようです。平屋は、1階ですべてのことが完結するため、家事がしやすく、動線も短く、また建物のサイズを小さくできるなど、様々なメリットがあります。敷地面積が広い郊外で平屋を計画する方も多く、環境のため人気と実現性がリンクしているのかもしれません。
②ZEH(ネットゼロエネルギーハウス)
住宅の高断熱化は、国や自治体で行っている補助金交付やトップランナー制度の普及によって、ZEH水準の省エネ等級5を標準とするハウスメーカーが増加しています。近年の光熱費の上昇や、地震などの災害規模が大きくなるにつれ、太陽光発電や蓄電池などの需要も高まっています。2025年4月には省エネ性能の義務化や、2030年には等級5相当を義務化にする方向など、住宅のZEH化はもはやトレンドというよりは必然になりました。
③タイパに優れた間取り
間取りの要望を伺う際には、必ず出るワードにもなっている「家事がしやすく、家事動線の良い」間取り。玄関からリビングに行くまでに、必要な収納や手洗い、脱衣などの動作を一連の流れで行える動線や、洗濯物を洗ってから干し(乾燥させる)、畳んでしまうまでの動作を短く行える動線、そしてその適切なスペースなど、様々な家事そのものの一連の動作までを検討する、タイパ(時短)に優れた間取りも2024年は引き続きのトレンドとなっています。
④アフターコロナにおいて人気の間取り
コロナを経て、アフターコロナの動きが家づくりにも表れているようです。玄関先に手洗いスペースを設けるなど、衛生面の提案が定着する一方で、バルコニーを無くしてランドリールームを設けたり、リビングとは別に仕事や趣味などの活動に合わせた、プライベートな空間になる「趣味室」や「ヌック」といった空間デザインが話題です。自宅で過ごす時間が増える中で、こうした小さな隠れ家的スペースが、近年の住宅デザインにおいては人気が高まっています。
ヌックとは、小さくて居心地の良い空間
在宅勤務や家飲みなど、おうちで過ごす時間が増えたことにより要望が多くなった提案として、趣味室や仕事部屋などの個室だけでなく、勉強をしたりや読書を楽しむため、リビングやホールに隣接したところに、ヌックのようなくつろげる空間を要望する声が増えています。部屋を分けたり、籠れる空間をつくって、どんな時間を過ごすのでしょうか?
・読書やスマホを楽しむ
大きな机や棚がなくても、少しの場所さえあれば読書やスマホを楽しむことができます。リビングや寝室ではなく、あえて籠った空間にすることによって、プライベートな時間を楽しむことのできるおうち時間になります。
・音楽を楽しむ
楽器を演奏したり、大音量で音楽を楽しみたいのでなければ、防音室のような大規模な空間でなくても、ヘッドホンやイヤホンがあれば、省スペースで音楽を楽しめます。
・ゲーミング室にする
オンライン上で仲間とゲームを楽しむ方が増えています。集中できるよう、専用のイスや画面をセッティングして、長時間オンラインゲームを楽しめるような空間作りも人気です。音楽同様、ヘッドホンやイヤホンがあれば省スペースでも大迫力で楽しめます。
・ワークスペースとして活用
在宅勤務が定着してきた昨今では、生活音を気にしなくても良いワークスペースをつくる要望も増えています。仕事の内容に合わせて机や棚を造作し、居心地の良いワークスペースにします。音対策を重視する場合は、ヌックのように空間がつながるよりも、ドアなどでしっかりと仕切れた方が安心です。
聞き慣れないワードもたくさん出てきたかもしれませんが、今回は2024年の建築デザインのトレンドをお伝えいたしました!pluswork福岡は、福岡の建築業界に特化した求人サイトですが、このように建築関係に関するトレンド情報や最新ニュースなども随時ピックアップして発信しております!気になる方は、ぜひ他の記事も参考にしてみてくださいね。