規制緩和によって民間投資を呼び込む福岡市のビッグプロジェクト、『天神ビッグバン』はご存知ですか??今回はそんな天神ビッグバンとは何か、またそのプロジェクトに関わるお仕事をご紹介していきたいと思います!
天神ビッグバンとは?
天神ビッグバンは、警固断層等のリスクがあるなかで更新期を迎えたビルが、耐震性の高い先進的なビルに建て替わることによって、多くの市民や働く人、また訪れる人の安全や安心につながるものを目指し、さらに都心部の機能を高め、新たな空間や雇用、税収を生み出すプロジェクトです。建替えにあわせて水辺やみどり、文化や芸術、歴史などが持つ魅力にさらに磨きをかけて、多様な個性や豊かさを感じられるような、多くの市民や企業から選ばれるまちづくりに取り組んでいます。
関わる職種
この大規模なプロジェクトには、様々な職種が多数関わります。その中でも、代表的な5つの職種をご紹介いたします。
①施工管理
施工管理とは、いわゆる「現場監督」です。
品質を保ち、安全を確保しながら予定通りに工事が進むよう、監督や管理を行います。具体的には、現場で働く職人への指示出しや、各専門工事業者の進捗や工事全体のスケジュールの管理、材料の手配、安全管理、施主や設計事務所との折衝などを担当します。
さまざまな建設工事がありますが、大きく分けると「建築」「土木」「設備」の3つに分けることができ、それぞれは以下の内容となります。
・建築:住宅やマンション、ビルや商業施設などの建物の建築
・土木:道路や河川工事、橋、トンネル、上下水道や電力などのインフラ整備
・設備:空調や電気、ガス、給排水、通信機器など生活や活動に必要な設備設置
いくつもの工事を並行し、監督・調整しながら全体の進行管理をするので、スケジュール管理やマネジメント、マルチタスク管理が得意な人が活躍しやすい仕事だといえます。
②設計
クライアントのニーズを実現するための、設計図を作成する仕事です。目的の実現はもちろんですが、品質やコストなども加味したうえで、自社の技術を設計図に盛り込み、クライアントへ提案します。図面の作成はCADという設計ソフトを使っており、CADソフトの技術者は、CADオペレーターとも呼ばれています。
設計の種類は大きく「意匠設計」「構造設計」「設備設計」の3つに分けることができます。
・意匠設計:美しさや使いやすさなどを考慮しながら、建築物のデザインの設計。
・構造設計:安全に使用・生活できるよう、安全性や耐震性などを確保し、基礎や構造を設計する
・設備設計:電気、ガス、水道、空調などを安全かつ快適に利用できるよう、配線などを設計する
③技術
現場で直接工事を手がける職人と、工事条件や施工内容に合わせた技術の提案や新技術の開発などを行う、技術開発の2種類があります。
職人は、工事の内容により専門分野が細かく分かれており、たとえば以下のような種類があります。
大工
土工(土木工事)
とび職人(高所工事)
鉄筋工(鉄筋コンクリートの骨組みとなる鉄筋を組む)
左官工(壁や床を作る)
内装工(建物の内装工事)
塗装工(外壁塗装や防水工事)
配管工
電気工事士
解体工
重機の運転士
庭師 など
④営業
自社の技術を企業へ売り込み、工事の受注を獲得する役割です。公共工事では入札で受注が決まるため、入札情報や他社の情報などを調査するのも、重要な仕事です。
施主や発注者と直接やりとりをする部門なので、クライアントと自社の施工管理や、設計部門をつなぐ役割も持っており、コミュニケーション能力も重要となります。
⑤事務
バックオフィスとして、他部署が業務に集中できるように会社の経営が円滑に進むよう、事務処理などを担当します。一般事務や経理、情報システムなどの職種があり、縁の下の力持ち的な役割です。建設業の経理業務は、取引金額が大きく工期が長いため、受注から請求・入金までのスパンが長かったりと、一般的な企業の経理よりもやや複雑な部分があります。そのため、建設業界特有の経理処理方法や、その知識を備えた「建設経理士」という資格もあります。
また設計図などをもとに、工事費を算出する積算業務も建設業界特有の仕事のひとつです。
設計図などの資料から、工事に必要な材料や工程、人員や工期などを割り出して費用を積み上げ、工事費を算出し見積を作成します。近年は、積算業務は積算見積ソフトを使って行う企業も増えており、事務の仕事は施工管理や設計の仕事と兼務しているという方も多く、特に業務の効率化を進めたい分野でもあります。なかでも積算業務は専門性も必要で、手間も時間もかかる仕事ですが、一方で効率化を進めやすい仕事でもあります。
このように、大規模なプロジェクトではあらゆる業種において多くの求人が集まります。
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