半導体の工場建設に向けて、建築業界は福岡(九州)が熱い?


先日、このようなニュースが話題となりました。
”京セラ(京都市、谷本秀夫社長)は20日、鹿児島川内工場(薩摩川内市高城町)に、新工場1棟を建設すると発表しました。半導体部品を増産し、世界的な需要増に対応するとしています。5月着工、2023年10月に操業開始予定で、地元を中心に400人を新規雇用し、同日、薩摩川内市役所で立地協定の調印式がありました”
よっ、400人を雇用!これほど大規模な工事が行われるので、これから福岡(九州)での建築業界も盛り上がる予感…!

そこで今回は、九州での大規模工場建設にともない、工場建設の流れを解説していきたいと思います!

工場建設の流れ

工場建設は、規模が大きいので手順が複雑になりがちです。まずは、大きな流れを理解しておくことが重要です。一般的に工場を新設する場合、以下のような流れに沿ってすすめていきます。

①企画・基本計画
工場を新しく建設する際、まずその目的を明確にすることが重要です。現在使用中の工場が老朽化しているのか、事業拡張や生産を増やすことが目的なのか、または現状の生産ラインに課題があるのか等、なぜ工場を建設したいのかをはっきりさせます。
工場の建設は、すべてこの基本計画で設定した目的に沿って行われ、工場が完成して稼働し始めてから「やっぱり生産ラインに課題があった」ということに気がついても、内容によっては改善するのが難しいケースもあります。途中で設計案を変更し予想外のコストが発生したり、変更によるスケジュール遅延を起こさないためにも、初期段階で明確なビジョンを持っておくことが重要といえます。

②業者選定
新設する工場の方向性や、目的の洗い出しが終わったら、早い段階で業者選定に入っておくことがベターです。業者を選ぶ際には、見積もりに注目しがちですが、価格だけでなく、実績やその後のメンテナンスも考えて信用できる会社を選ぶことが重要です。
工場建設は一般的な住居の建設と異なり、建築基準法以外にも、工場立地法や都市計画法などクリアしなければいけない法律が数多くあります。こうした法律に精通していない場合は、専門家の知見に頼るという意味でも、実績のある業者を選ぶことをおすすめします。

③基本設計
このステップでは、基本計画の内容にもとづいて、大まかな設計を行っていきます。具体的には、建物の構造図や場内のレイアウト図、従業員の動線設計図、フローシート、機器仕様書、機器構成図、電気や計装概要図などを作成します。
基本設計の際は、現在のワークフローや従業員の動線、働きやすさなどをイメージし、それを踏まえて設計を行っていきます。基本設計は、工場の生産性を最大化し、従業員が働きやすい環境を実現するためにも、重要なステップです。

④実施設計
実施設計は、前ステップで作成した基本設計に沿って、より具体的な設計を行っていくステップです。具体的には、機械の詳細配置図や建築設計図、機器製作図や配管図、配線図などを作成していきます。電気の必要容量や照明、換気設備、冷暖房設備のほか、工場を稼働するのに必要な給水容量や、排水容量なども踏まえて詳細を決めていきます。

⑤調達
工場の詳細な設計が終わったら、建設資材や機材、部材などを調達する段階に入ります。建築資材の選定は、コストだけではなく、安全性や性能のほか、将来的に補修や交換が必要となった際にも調達可能かどうかなど、入手性を考慮しておくことが重要となります。

⑥建設工事
建設工事をスムーズに進めるためには、しっかりとした工程管理が重要です。工場の建設においては、工程が少し遅れただけでも大きな損害につながるケースも少なくありません。そのため工程管理は、施工管理者に任せきりにするのではなく、発注側もしっかりと把握し、遅れが生じたときには迅速に対応することが大切です。
工場の建設工事は、主に地盤改良工事→基礎工事→土間工事→鉄骨工事→屋根工事→外装工事→内装工事→建築設備工事の手順で行われます。施工管理者と綿密にコミュニケーションを取りながら、現在どの段階にあるのかをしっかり把握しておく必要があります。

⑦官庁検査
建設工事完了後に、特定行政機関による検査が行われます。この検査により、問題がないことを認めてもらってはじめて、工場の使用許可が下りるという仕組みになっています。官庁検査の内容は建築物、設備機器、消火設備、防火設備、配管など多岐にわたりますが、一般的には、以下のような視点で検査が行われます。

・工場敷地内の安全が確保されているか
・地震などが起こった際、倒壊しない構造になっているか
・火事の際の防火設備や避難経路は確保されているか
・採光や給排水設備などの構造

⑧試運転・本稼働
検査に合格したら、晴れて工場を稼働できるようになります。事前に設備や機器の試運転を行って、不具合がないか問題が発生していないかなどをしっかりと確認しておきます。万が一問題がある場合は、今後の業務にも大きな影響を与えるため、納得できるまで調整と改善を行うことが重要です。試運転後、問題がなければ工事施工業者からマニュアルや図面などを受け取って、工事完了となります。


いかがでしたか?これから九州では、このような流れで大規模な工場建設が行われます。plusworkでも工場での求人を多数掲載しているため、転職をお考えの方はぜひチェックしてみてください!

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