突然ですが、皆さんが住んでいるご家庭の床には、どんな床材が使用されているか、注目したことはありますか?床材にはさまざまな種類があり、それぞれに違った特徴があります。その中でも、今回は「長尺シート」の特徴から、長尺シートを既存のプラスチックタイルに上貼りする工程までをご紹介したいと思います!
長尺シートの特徴
●長尺シートとは
長尺シートとはシート状床材のことで、耐久性に優れているため、店舗や公共施設など、人が土足で歩く場所に多く使用されています。
●長尺シートのメリット
①機能性に優れる
防水性はもちろんのこと、耐薬性・耐油性・耐熱性に優れたものなど、使用する場所に合わせて使い分けられるようにさまざまな種類があります。また、表面に凸凹があるので、防滑性能にも優れているうえ、クッション性も兼ね備えています。もしもの転倒時には衝撃を和らげることのできる安全性の高いシートです。
②メンテナンスが容易
汚れにくい素材でできているので、簡単に汚れを落とすことができて、日々の清掃作業が容易です。また、強度が強く耐久性が高いので、メンテナンスの頻度を減らすことができるので、土足を前提とするマンションやアパートの廊下など、歩行量が多い場所に最適です。
③デザインを自由に選べる
表面の仕上げやデザインを選ぶことができるので、床を多種多様な印象に変えることができます。たとえば、フローリングのような木目調や、高級感の出る大理石調など、たくさんのデザインがあります。さらに長尺シートは硬質素材であるため質感が出やすく、本物と見間違えるような木彫や石調にすることも可能です。このようにデザイン性の高さから、店舗などにも広く使われています。
●長尺シートのデメリット
・DIYには向かない
耐久性の高い強固な作りなので、固い材質である上に重さもあって、素人では貼ることができません。部分的にでも長尺シートを貼りたい場合には、購入から施工までを専門業者に任せるのがおすすめです。
長尺シート貼りの工程
①仮敷き
まず行うのが、仮敷きです。仮敷きとは、接着剤を塗布する前にシートを床に合わせて、サイズ調整をすることです。隅まで細かく合わせて切っています。このとき、シートの継ぎ目の模様まで素早く丁寧に揃えます。
②長尺シート貼り
接着剤を床に塗布します。櫛目ゴテという、先がギザギザになっている専用の道具を使い、接着剤を塗布します。櫛目を入れながら塗布することにより、均一な接着面にしています。この際に、廊下の片面ずつ接着剤を塗布することで、居住者の方が歩く動線を確保しながら作業をすることができます。そして転圧を行います。この作業で床とシートの密着度を高めるので、後で長尺シートが浮いてしまうのを防ぎます。小さなローラーと大きなローラーを使い分けて、丁寧に転圧を行います。
③溶接作業
貼り付けた長尺シートの継ぎ目を、溶接棒で埋めます。長尺シート同士の継ぎ目にはわずかな隙間があり、この隙間をそのままにしてしまうと、雨水やゴミが入り込んで、劣化の原因になってしまうので、溶接棒で継ぎ目を埋めます。はみ出た部分はカットし、継ぎ目が綺麗に埋まっていることを確認します。
④シーリング処理
長尺シートの端を、シーリングで埋めます。乾かないうちにヘラで伸ばし、マスキングテープを剥がしたら、作業が完了し、全ての工程が完了です。
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